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2010-07-14
「つかこうへいさん」
- 2010-07-14 (水)
- 菅野康子の「ちょっと真面目に」
ご存知「つかこうへい」さんが亡くなった・・・また一人、偉大なる才能の持ち主が一足先に旅立った。私は結局一度もお会いする事はなかったが、尊敬する方の一人である(私はその脚本や生き方なのだが)。
そのエピソードにこんなのがあった。まずつかさんが、在日韓国人だったことはよく知られていたが、「つかこうへい」と平仮名でペンネームをしたのも、お母様の為だったという。
同じ在日の人からは「祖国の名誉にかけても本名を名乗るべきだ」と言われても、平仮名にしたのは、字が読めないお母様の為だったという。
つかさんが小学生の頃、お母様が「小学校に通って字が習いたい」と言ったそうだ。つかさんは「恥ずかしいから来ないでくれ」と反対。その償いを一生かけてしなくてはならない、と20年前の「娘に語る祖国」(光文社)で書いているという。
「いつか公平」の願いを込めたその名前なのである。そしてその遺骨を、日本と韓国の間の対馬海峡に散骨して欲しいという。私も20代前半の頃、壱岐・対馬に行ったことがある。目の前は韓国だった。その景色を何故か今でも覚えている。
これらの事が、今日の「天声人語」に書かれていたのだが、その中で記者さんの面白いコメントがあった。
「時に過激な発言を放ったのは、通り一遍の正義の「嘘」を暴く為でもあったろう。善意にも読破潜み、悪意の中にも優しい花は咲く。どちらが信じられるかを、作品を介して人に迫るようでもあった。」
この文章は、特につかこうへいさんの伝えたい内容でもあるが、哲学である。私自身いぜんから「清濁併せ呑む」が好きな言葉である、とは言っているが、汚い泥の中から咲くあの蓮の花を思い出す・・・。
つかさんのご冥福を心から悼みます。どうぞ安らかにお休み下さい・・・
☆ 又一人・・つかさん貴方もか・・・菅野康子でした ☆
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