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「老夫婦に学ぶ」

今日新聞でまたこんな記事が心に留まった。それは、21歳の大学生のアルバイト先(バイキング式レストラン)での事。老夫婦が来店されたが、セルフサービスをなかなか理解出来ずに、度々他の接客中でも呼び止められたとの事(例「お醤油はどこ?」「料理は持ってきてくれるの?」等)。彼女は言う。

 

 お昼時で混んでいて丁寧を心がけても余裕が無くなっている(「ちょっと待ってよ」「よく見れば分かるじゃない」等思ったそうだ)が、作り笑い。そして時間が経ち、ひと段落した時に先の老夫婦にまた呼び止められたそうだ。「今度は何?」と身構えた彼女に一言「美味しいわね」

 そのしわくちゃの笑顔を目の当たりにした瞬間、彼女に変化が起きた・・・・先ほどまでの自分を悲しく思った。そして自分の速さに彼らを従わせようとした、機械的な対応。まさに「現代のシステムが高齢者を疎外している現場」だったと。(こう気付くこの21歳の女性は素晴しいですね!)

 

 そしてこの温情こもる言葉に彼女は頭を下げながらこう言った。「有難うございました。またお越し下さい」

 

 何とも心温まるお話ではないでしょうか・・・彼女のその時の立場にたったら彼女ばかりも責められません。気持は私もよく理解出来ます。しかし相手の立場に立ったら・・・?(このご夫婦も素晴しい方たちですね)そして「美味しいわね」の一言で、余裕を取り戻していた(ひと段落)彼女は気付いたのだ。自分のペースに相手を合わせようとしていた事に。(「年寄り笑うな、未来の自分。洟垂れ笑うな、昔の自分」を思い出しました)

 

 この事は日常私たちにも多く起きている事ではないでしょうか。「今自分はこんなに忙しいのだ。もっと労わって」とか「一言くらいお礼の言葉があってもいいじゃない!」とか「いつものんびり出来るあなたとは違う」とか「忙しかったから電話も出来なかった」と先延ばしにしていたりとか・・・

 

 まずは自分も大事ですが、「相手の立場に立つ事」からコミュニケーションは始まるのではないでしょうか。「待つ」そして「聴く」事です。忙しぶってもゆったりした気持でも、同じ時間なのです。出来る事しか出来ないし、出来ない事は出来ないのです。

 

 この記事から、若い人の中にもこんな思いを持てる人がいる、またすぐに気付く事の出来る人がいる、なども嬉しいものでした♪

 

                     ☆ いずれは皆年を取る 菅野康子でした ☆

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