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「オンとオフ・パーキンソン病から」

若年性パーキンソン病の女性3人がこの度「オン・オフのある暮らし パーキンソン病をしなやかに生きる」(アルタ出版・¥1575)を出版した。掲載されたコツは269にものぼるそうだ。私も現在パーキンソン病のクライアントさんがいるので、しっかり目にした。

 

 ご存知の様に、パーキンソン病とは、手の震えやこわばり足のすくみや動作の緩慢が特徴で、ドーパミンが出なくなる病気である。薬で症状を抑えたり、リハビリを兼ねて常に筋肉が萎縮しないように気をつける。が、薬も飲み続けるうちに、効果のある時間が短くなり、効かない時間が長くなる・・・それをこの3人の女性の方たちは薬の効いている時間を「オン」、効かない時間を「オフ」とし、オンはあかるいがオフは気分が落ち込むという。

 

 「薬が効いているオンとそうでない時はまるで違う。出来ない時に無理をしないのも病気と付き合ううえで大切」と高3で発祥した「あとうだとしこさん(62歳)」はいう。また、現役の医師として働く「おかだよしこさん(60歳)」は、自身が毎週夫のいる東京と病院のある北陸を一人で行き来しているという。例え歩きづらい症状があっても旅行に行く事を薦めている。そして「患者の旅に必要なのは、余裕のある日程としっかりした準備。旅行を楽しんだ経験はその後の生活にも自信を与えてくれる」という。

 

 彼らの書いてあるコツは、私たちが日常においても、また高齢者の面倒を診る方たちにも役に立つものばかりだ。いわゆる「知恵を出して工夫する」そしてそれを楽しむ。たとえば「よく使うものは、目の高さに置く」「夜は足元に照明を」などもパーキンソン病の方でなくても大事な事だ。

 

 この「オン」のときを有効に使う考えは、桑田真澄さんが言っていた事に繋がる。彼は(彼だから言えるのだろうが)「ミスをなくそうと無駄な努力をするよりも、ミスから学ぶ事の出来る選手の方が成長が早い

 

 そして又、開発や発展を問い続けているフランスの経済哲学者セルジュ・ラトゥーシュさん(70歳)はこう言っている「私が成長に反対するのは、いくら経済が成長しても人々を幸せにしないからだ。成長の為の成長が目的化され、無駄な消費が強いられている。つましくも幸福な境を目指すべきだ」と。

 

 これらは今日の天声人語に書いてあったのだが、私は全く同感である。私もいつもセミナーでも言うのだが「出来ないところに焦点を当てるのでなく、出来ている所に目を向けよう♪」と。それは出来ないところに蓋をするのではないのだ。出来ている所に焦点を当てていくと、「自信」に繋がっていく(先ほどの旅行と同じ)。いつの間にか、出来ない所が出来ていくのだ。これホント!

 

                 ☆オンとオフを使い分けてみよう! 菅野康子でした ☆

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